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温泉ボーリング工事

ご契約・都道府県への手続き、近隣への説明等が完了すれば、いよいよ温泉ボーリング工事の着手になります。

温泉掘削工事からポンプ設置までの流れ(概略)

温泉ボーリングチャートマップ

このページでは、温泉ボーリングの一連の流れをチャートマップを基にご説明していきます。左側のチャートのうち、「基礎工事・仮設工事」から「揚湯試験」までの工程については、クリックすると右側に説明文と説明画像が掲示されます。

……基礎工事・仮設工事……

様々な調査、検証ののち、いよいよ掘削となります。施設の状況などにより設定された掘削ポイントを基点として、大型ボーリングマシン据付け、ヤグラ設置の土台となる基礎部分の工事が始まります。

設定された掘削ポイントに部材が搬入されます。

基礎の工事が終了したところ

つづいて、ボーリングマシン、ヤグラを設置する台座を組みます。

台座にヤグラが建設されていきます。

…掘削機(ボーリングマシン)の設置…

基礎工事、台座を設置する仮設工事が終了したら、ボーリングマシンを搬入、据付けします。ヤグラの組立てとボーリングマシンの搬入据付は、前後する場合があります。

ボーリングマシンが現場に搬入されてきました。

ボーリングマシンを掘削ポイントに据え付けます。

据付が完了したところ

この現場では、ボーリングマシンを据付後、ヤグラを組み立てています。

…………口元掘削…………

温泉に限らず、比較的大深度の掘削を行う場合、掘削孔の開始地点=口元には、ポンプ、防爆装置などの機器を設置することがあります。口元掘削はいわばその「作業場」を確保するための掘削で、広い範囲を掘削することが多くあります。

掘削ポイントを的確に掘削開始します。

この写真は口元掘削が完了し、温泉掘削を開始するところです。

この写真の現場は、口元のスペースをかなり大きくとっています。

…口元ケーシング装置…

主に、防爆装置を取り付けるために掘削孔につけるアタッチメントの役目を果たすのが口元ケーシング装置です。地下深くを掘削するため、掘削孔からは掘削ズリと一緒に多少のガスが上がってきます。安全のためにボーリング時には防爆装置を取付けています。

口元ケーシングの取付状況(上から見たところ)

こちらは、口元ケーシングに取り付けられたBOPと呼ばれる防爆装置です。

…………掘削…………

温泉掘削は、地下1000mから深いときには3000mまで掘り進みます。効率を考えれば使用ロッドはなるべく長尺なほうが望ましい。その長いロッドを取り回すのにヤグラ(及び揚降装置)を設置するわけです。

掘削孔付近でのボーリング作業の様子。

ヤグラ頂部ではこのようにロッドを取り扱います。

掘削現場ではこのように無数のボーリングロッドが積み上がります。

掘削機の操作は経験豊富な作業員が行います。

……ケーシング設置……

上がってくる温泉のための通り道となる管、ケーシングを挿入します。深さごとに段階を踏んでロッドの径を細くしていくため、複数の管径を用意します。この時、孔壁保護と、地層の物質の混入を防ぐため、さらにセメントで管の周りを固めます。

ケーシング用管の搬入風景

第一段階ケーシングは最も太く、26cmほどの径があります。

次々と挿入されていくケーシングは溶接で接続されます。

ケーシングの周りにセメントを流しているところです。

………検層………

掘削をある程度進めた後、その掘削孔の様子を電気信号の反射や、カメラなどで検証する作業が孔内検層です。掘り進めた地層の変化、そして水(湯)を含んだ帯水層に届いているかなどを検証する作業です。

検層装置。この現場では電気式検層装置を使用しました。

掘削機をスライドさせ、掘削孔に検層装置を挿入しています。

…ケーシングストレーナー設置…

掘削、検層を繰り返し、水(湯)を含んだ帯水層を確認できれば、ひとまず掘削作業は終了です。最終ケーシングは、湯を採集するためのスリットが開いています。このスリットのあるケーシングをろ過器の意味でストレーナーと呼んでいます。ストレーナーを挿入し、セメントで固めれば温泉井戸の完成です。

ストレーナーの挿入風景

ストレーナーを帯水層に正確に設置するため固定器具が使われます。

………揚湯試験………

掘削のための泥水や不純物を取り除く孔内洗浄ののち、湧いてくる水(湯)の量、水質、水以外の含有物などを調べる揚湯試験も、温泉掘削において重要な工程です。

湯量を確認しています。

温泉の水質を調べています。

湯内のガスの含有量を調べています。

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